Cサポ全国ネットワーク会議に参加した個人の感想です。
第三回目はCサポの福祉サービス第三者評価の取り組みの紹介です。
Cサポの拡大は公平な福祉サービスに繋がる?!
狩野氏の紹介によるとCサポは福祉サービス第三者評価者として活動しています。
具体的には
- ・情報の収集・発信
- ・行政との協働
- ・消費者志向経営の促進
- ・事業
狩野氏が活動する東京都の福祉サービス第三者評価の成功事例を受け、この事例が全国に広がることで、福祉施設の安全や快適性がさらに保たれるのではないかと思いました。
Cサポとともに福祉サービスの内容も世の中に浸透する必要があるのでは?
福祉サービスを受けるには「条件」が必要だと思われいるのではないでしょうか。
「知的障害がある」「高齢で介護が必要である」「けがや病気によって働くことが出来ない」
まだ自分には関係ない、と思うところに福祉サービス利用、さらに福祉施設への第三者評価が世間から埋もれてしまう理由があるように思いました。
恥ずかしながら私は、厚労省が福祉サービス評価に関して指針を出していることを、今回初めて知りました。
当然「とうきょう福祉ナビゲーション」というポータルサイトも知りません。
高齢化社会へ突入しゆく現状、身近な親の介護が発生したときの相談先として候補に挙げていたのは地域包括支援センターです。
しかし、その先に紹介された福祉施設が福祉サービス第三者評価に評価されている施設であるのか、どのような評価がされているのかという想定はしていませんでした。
福祉施設について確認したとしても、施設のホームページか大手検索エンジンでの施設評価の星の数と口コミでしょう。
公的に紹介された施設であるなら安心だろう、ということだけで判断するのは、実は危険なのかもしれません。
調べれば、各地域にポータルサイトは存在しているのかもしれませんが、認知されていない現状を感じました。
いつか利用するかもしれない福祉サービスですが、利用者にどこまで選択肢があるのか、どんなサービスを受けることが出来るのかまだまだ浸透していません。
さらに施設の評価を行うべきだという指針。
福祉施設の選択肢の周知と、施設評価は一般化していない現実を感じました。
自分が気になった施設について、第三者評価機関に
「この施設の評価はどうなっているのか?」ということが自然に確認できることが「あるべき姿」「ありたい姿」なのではないかと思いました。
ULSSASでCサポの認知は拡大できるかもしれない
先日、マーケティングの記事を書く機会をいただきました。
SNSによる企業の集客や販促を促す手法の紹介なのですが、Cサポは情報の収集や発信を行っており、ポータルサイトによる口コミも重要視しているとのことなので少しだけ紹介します。
ULSSASとはSNSを使ったユーザーの行動購買をフレーム化したものです。
- U:認知(広告・投稿)
- L:いいねLike
- S:SNSで検索(認知した気になるものについてSNSで検索)
- S:サーチエンジンで検索(さらに詳しい情報を得るためにHPを確認)
- A:購買(気に入れば購入)
- S:拡散(購入した商品にについて投稿し、それが最初のUに戻る)
Uの認知とは個人の発信したSNSの投稿です。この投稿に多数の「いいね」が得られると自然に拡散していきます。
企業ではなく、個人の発信の情報拡散です。
個人の意見で拡散・反映されているため、忖度がなく信憑性のある情報が無料で手に入るのです。
この「認知」を企業が誘導して購買に結びつけようという販売戦略がULSASSです。
とても簡単な例を挙げるとコンビニのハッシュタグキャンペーンです。
「ハッシュタグを付けて、公式アカウントをフォローして投稿すると無料クーポンが当たる」というもの。
そこに「おいしかった」「いまいちだった」というコメントが付けば、忖度のない信憑性のある情報と認知されます。
民間企業のサービスと結びつけるには難しいかもしれませんが、狩野氏からは
「Cサポは事業であるため、営業活動をしなければならない」という言葉がありました。
良くも悪くも口コミが大きな影響を与える時代。この手法も福祉サービス第三者評価の広がりに繋げることは出来ないだろうか、と浅はかながら思いました。
Cサポの拡大は公平な福祉サービスに繋がる
残念なことにコロナ禍で、福祉施設においてクラスターが発生してしまったことは記憶に新しいです。
Cサポの活動が全国に浸透していけば、今後は感染を防いでいくことが出来るかもしれません。
そして、継続して安定した活動が各地にスライドしていけば、福祉施設のサービスや選択肢の拡大に繋がるのではないかと思いました。
今回Cサポの活動の取り組みを通じて、福祉サービスはまだ自分には必要ないという意識ではならないと改めました。
いつか利用するサービス、または近い将来協力するサービスとして注目していきたいと思います。
狩野氏のお話の概要はこちら
「福祉サービス第三者評価の取り組み」
狩野拓夫氏からは、東京都における福祉サービス第三者評価の取り組みが紹介されました。
福祉サービス第三者評価とは、自治体から認定された評価機関が、社会福祉施設を審査して公表するもの。福祉施設のサービスの向上や、利用者本位の福祉の実現を目指すために厚労省が指針を出して行われているものです。
しかし、財源の確保などの理由から受審率は自治体によってばらつきがあるという現状を指摘しました。
その中で、狩野氏は東京の成功事例を挙げています。
特に感染症対策においては今までの取り組みが功を奏し、東京の受審施設からは新型コロナウィルスの感染が確認されていないことを紹介しました。
狩野氏はCサポの今後の取り組みについて、対象とする受審施設の拡大と人材育成を目指すことを掲げています。
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