Cサポの全国ネットワーク会議を終えて・・・

Cサポ

私は今回の会議の打ち合わせの場に、1度だけ参加をさせていただきました。

そのときに受けた感想は、この会議の参加者はどんな立場の人なのだろうか、ということです。講演者ではなく、視聴者です。

消費者庁は何をやっている組織かいまいちわからない

合理的配慮とは」「積極的是正措置とは」「国民センターという組織

私はわからないことをわからないままにし、識者や教育者を集っての会議なのだと結論付け、話し合いの動向に注視しました。

しかしこの全くわからない中で感じたのは「同じものを作ろう」という意識でした。

同じものを作っていく中で、どこまで自分の分野の協力が出来るか、という姿勢がそこにはありました。

だからこそ「自分の分野は協力出来ない」という否定的な意見も言える素地がありました。

次に感銘を受けたのが、「ノー」ということに対して空気を悪くせず伝えられる人格と、否定を受け入れて話し合いを進める会議の空気です。

誰も途中で話しを遮ることはなく、意見を聞いたうえで話し合っていく。

これが同じものを作ろうという意識の上に立っているからこその場でした。

そして迎えた当日、私は「識者の会議に全く出席をしたことがなく、知的障害のある人と関わりの無い一般の主婦」という立場から視聴することにしました。

何もわからなかった打ち合わせの内容が、どのような結果になったのか、どこまで自分の中に情報を落とし込めるかが課題です。

まず、感心したのがコーディネーターの雰囲気づくりと進め方でした。

途切れがちになる会議を空白なく埋めるのでディスカッションが間延びしません。

質問のまとめ方やパネリストの回答も即座に簡潔にまとめる技術は「素晴らしい」の一言しかありませんでした。

パネリストの持つ課題に共通していたのは「若い世代をどこまで巻き込めるか」ということでした。

  • ・福祉サービス第三者評価者をいかに育てるか
  • ・特別支援学校の卒業後のケア、または在学中の交流
  • ・岡山県では大学生のゼミとの連携

それは大学生の参加が多かったことが理由のひとつかもしれません。

それぞれの講演を聞いて私が思ったのは、やはり「知らないことしかなかった」ということです。

共有された資料だけでは、やはり打ち合わせ同様、講演の内容まではわかりません。

それが、パネリストによってわかりやすく公開されていきました。

江國氏は講演の初めに「おもちゃ箱をひっくり返したような話しをします」と仰っていましたが、まさにおもちゃを手に取って「これはね・・・」とひとつずつ説明してくれるような内容でした。

それでもCサポ全国ネットワーク会議で私が手にした知識は、ほんの一部であろうことは承知しています。

しかしこの会議で、私の中にほんの少しでも知的障害者に対する知識を得ることが出来たのも事実です。

この知識を流してしまわないためには、草の根の口コミと、自分に出来る「合理的配慮と積極的是正措置」しか無いと思いました。

何の権力もなく、何も出来ない立場の私には、ただの「配慮」と「気遣い」そして「余計なお世話」でしかないのかもしれませんが。

しかし、知ることによって実際に社会で知的障害者に出会ったとき、役に立つ行動があるかもしれません。

この会議のテーマは「知ることから始めよう」

知識の浅い私にとっての学びが、この会議にはありました。そのことだけは、主催者の希望に沿えたと信じています。

最後に、この会議に誘ってくださった小野氏に最大の感謝を申し上げます。

そして今後のCサポの発展と、登壇・発表いただいた方々の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

CサポHPはこちら https://www.c-support.or.jp/page/home.html

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